雑魚の掃き溜め

青春が止まらない

センチメンタル.

 

活休するバンドがあって、かと思うと新しく生まれるバンドがあって、茶の間でバズるバンドがあって、旬が過ぎたら見捨てられるバンドがあって、茶の間から見つからないまま細々と生き続けてるバンドがある。

そんな事実がなんかしんどいな、という話。

 

 

 

去年、昔から好きだったバンドが解散した。初めての経験だった。悲しかったけどそこまで落ち込まなかった。ストレートな言い方をすると「そこまで入れ込んでなかったから」。バンドに注いだ熱量と金と時間は感情に比例するから。

 

学生時代の友達が好きだったバンドが活休する。昔はフェスで見たら全曲分かるくらいには知ってた。あの時はこんなことになるなんて誰も想像してなかった。だってあの時は若手バンドがこぞって武道館ワンマンをするくらいバンドブーム(世間的にこう呼ぶかはわからないけど個人的にはブームだったと思う)で、これからの時代を支えてくれるんだろうなあって思ってたから。

 

でもあれから5年経った。先日、久しぶりに会った友達からそのバンドの現状を聞かされて、現実を知った。ツアーをやる度に小さくなっていく会場。小キャパでも埋まらない地方のライブハウス。方向性の見えないバンド活動。自分が今追いかけてるバンドでは考えられないことが起きていてすごくショックだった。

 

今こそ好きなバンドがあって、生き甲斐にしているわたしだが、バンド好きになったのなんかここ6〜7年の話だし、元々メジャーな音楽しか知らなかったような素人だし、バンドの何たるかなんて理解しているようでしてないから、こういう現状を抱えてるバンドやらアーティストがいるのを知らなかっただけで、自分の周りにはありえないことだと無意識に思ってたのだと思う。だからショックだった。

 

バンドの名前を知ってる、曲も知ってる、メンバーの名前も分かる、好きだった友達が近くにいる、そういうバンドが活休する時代。

 

そういうニュースが飛び交うたびに「バンドは生き物だから」という意見を目にする。確かにそうだ。また次見れたらいっか、そのまま一生見られなくなるバンドがある。そのバンドの「今」は本当に今しかない。次見た時には前見なかった時とは違うバンドになってるはずだ。

今できる精一杯の応援を。ひとつでも多く良いバンドが生き残りますように。